短期的には資本家に搾取されるが長期的には資本家はいなくなる

よく、すべての作業がAIにとって変わられると、資本家だけになり、労働者は失業すると言われている。
だが、現代版マルサスの罠によって、それはほぼ無料の世界になると思う。

ピケティはそうではなく、資本家へ富が集中して、労働者と資本家の格差が広がると言っている。

私はほぼ無料の方に向かうと思う。
その理由のひとつは、太陽発電がムーアの法則にしたがっているからだ。
太陽発電が発達すれば電気代が無料になり、さらに水を大気から抽出する技術があれば、少なくとも野菜はほぼ無料で作れるようになる。

さらに、資本家が持っている力は、いまの資本主義の社会では強いが、以下の3つにより、無力化される。

ひとつは、お金を持っていることが今の資本家の強さを決定的にしているが、銀行や投資会社からではなくクラウドファンディングでお金を集められる時代、その強さは無効化される。

ふたつめに、資本家が得意とするたくさんの人を雇ったり、マネジメントできる力は、人を雇わずにモノやサービスを産み出せる社会では無意味になる。

みっつめは、マルサスの罠だ。ロボットだけでモノやサービスを作れるようになると、価格を下げる圧力がかかり、資本家がたくさん儲けることができなくなる。