2-2. 大企業のピラミッドの話
ピラミッド型の組織を大企業は持っている。
ピラミッド型の組織は、常に大きくなっていかなくてはいけないという宿命がある。
なぜなら、ピラミッドの下の人たちが昇進する場所がなくなってしまうから。
昔の日本では、そうなっていた。
だから、ピラミッドがなりたっていたし、それがモチベーションになっていた。
うまくいっていた。
ところが今は、大企業はピラミッドの形を大きくすることができないばかりか、
リストラでピラミッドを小さくすることを迫られている。
そんな状況で無理やり昇進をさせていくと、
ピラミッドの下が小さくなり、上が大きくなる。
長方形になってしまっているのではないだろうか。
しかも、ピラミッドの一番下の階層でしか、利益はうまない。
現場は、一番下の階層にしかないのだから。
大企業では、今、崩れたピラミッドの上の方の利益を生まない人たちのコストが
重くのしかかっている。