2-2. 大企業のピラミッドの話

ピラミッド型の組織を大企業は持っている。

ピラミッド型の組織は、常に大きくなっていかなくてはいけないという宿命がある。

なぜなら、ピラミッドの下の人たちが昇進する場所がなくなってしまうから。

 

昔の日本では、そうなっていた。

だから、ピラミッドがなりたっていたし、それがモチベーションになっていた。

うまくいっていた。

 

ところが今は、大企業はピラミッドの形を大きくすることができないばかりか、

リストラでピラミッドを小さくすることを迫られている。

そんな状況で無理やり昇進をさせていくと、

ピラミッドの下が小さくなり、上が大きくなる。

 

長方形になってしまっているのではないだろうか。

しかも、ピラミッドの一番下の階層でしか、利益はうまない。

現場は、一番下の階層にしかないのだから。

 

大企業では、今、崩れたピラミッドの上の方の利益を生まない人たちのコストが

重くのしかかっている。

 

2-1. 大企業の固定費の話

どんな会社でも実施しなくてはいけない仕事がある。

それは、人事だったり法務だったり財務だったり。

 

その分の仕事量は、小さい会社であっても大きな会社であっても、

一定量発生するため、大きな会社であることで、社員ひとりあたりの

人事、法務、財務の費用を抑えることができた。

 

だが、今は、財務はソフトウェアがやってくれるし、

人事も法務もアウトソーシングした方が安い。

そのため、それらの業務のために人を抱えている方がコスト高になってしまう

状況になった。

 

1. 技術からコンテンツの社会へ

技術的にすごいもの、機能的にすごいものは、

もうすでに必要なレベルに達している。

 

もっといい○○が欲しい。の、○○に当てはまるものが、

思いつかない。

 

それは、家電でも服でも、音楽も、そう。

 

だから、ものはどんどん安くなる。

エアコンも5万円だし、テレビも5万円。

 

有名な指揮者のCDも安売りされている。

 

だから、機能とか技術とかじゃなくて、

いいコンテンツが求められている時代なのだと思う。

 

 

 

 

1-1. いい車とかいい家電とか

これ以上、いい洗濯機も、いい車もいらない。

 いい服もいらないし、いい家だっていらない。

 

世の中にあるもので安いもので、必要な機能は兼ね備えている。

 

服もデザインさえ考えなければ、ユニクロでいいし、

エアコンも変な空気清浄とかの機能のついていない一番安いものでいいし、

家も、ディスポーザーとかオートロックとかついてたら嬉しいけどなくていい。

 

それより、壊れなくて安ければ、その方がいい。

 

 

1-2. よりレベルの高い音楽は不要

今までは、CDの世の中だった。

 

よりうまい演奏を、

よりいい曲、いい編曲で、

いいミキシングで作ることが、

ミュージシャンとしての務めだった。

 

技術力を磨くことが、ミュージシャンの務めだった。

 

でも、CDではなくなった。

何になったかはまだわからないけど、

ライブになったとしよう。

 

ライブでは、いいテクニックではなく、

いい雰囲気を客は求めている。

つまり、テクニックではなくなったということ。

 

そもそも、クラシックのコンサートの超絶技巧とか、

審査員しかわからないような、うまいへたとか、

一般人からすると、どうでもいい。

 

そんなことより、楽しめるライブを見たい。

楽しめるとは何か。コンテンツだと思う。

 

コンテンツとは、自分が推しているアイドルが頑張っている姿とか、

自分のよく知っている曲を聞いたことのないアレンジで演奏されるとか、

友人が演奏しているとか、自分の子供が演奏しているとか、

そういうことだと思う。

 

もっというと、いいものがテクニックに裏付けられるものではない

ということは、プロじゃなくても勝負できるということ。

 

頑張ってたくさん練習しなくても、

イデアと自由な発想で、

勝負できるということ。

思考の出発点

日本の社会は変わってきていると思う。

このブログに、考えていることを吐き出していきたい。

 

考えていくことで変わっていくかもしれないが、

今は3つの変化があるように思っている。

 

1. 技術からコンテンツの社会へ

今までは、技術が社会をけん引していた。

でも、それが、コンテンツがけん引する世の中に

なっていっているのではないかと思う。

 

tosshietosshie.hatenablog.com

 

 

 

2. 大企業のコスト高が無視できなくなってきている

今までは、大企業でたくさんの人数で仕事をすることが、

ビジネスとして、うまくいくセオリーだった。

でも、それが、大きいほどうまくいかない世の中に

なっているのではないかと思う。

 

tosshietosshie.hatenablog.com

 

 

 

3. お金が力の象徴ではなくなってきている

今までは、お金を持っている人が力を持つ世の中だった。

でも、それが、お金を持っていることが権力ではなくなってきている

ような気がしている。

 

tosshietosshie.hatenablog.com